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筋緊張や関節の歪みを正す「間接法」

直接法と間接法


関節の歪みの矯正には、真逆の方法があります。

一つは直接法。
もう一つは間接法です。

直接法とは、
ズレた関節を元に戻そうとする方法です。

関節が右にズレていれば、
左に戻すのが直接法の考え方です。


一方、間接法とは、
ズレた関節を更にズラす方法です。

関節が右にズレていれば、
更に右にズラすのが間接法の考え方です。



間接法は、一見更に歪みを強めてしまう様に感じてしまうが、そうではないのです。

ズレているということは、
その方向に関節が動きやすいということです。


間接法はその動きやすい方向に
関節を更に動かしてあげるのです。

元々動きやすい方向に関節を動かすので、
身体に負担が掛かりません。

無理に戻そうとするわけではないので、
安全性も高いです。



整体する力を引き出す間接法


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矯正は緩やかに動かすので、
こんなに弱くていいの?
と思うくらいソフトです。

でも、
それでちゃんと関節が元の位置に戻ります。

正しくは、
勝手に戻ってくれます。


間接法は、人の身体が本来持っている
整体する力を引き出しているのです。

正しい位置に戻そう
などと考えなくていいのです。

何故なら、
正しい位置を一番分かっているのは、
その人の身体だからです。

僕は、ズレた関節が元に戻る
手助けをしてあげるだけでいいのです。

以前は僕も直接法の矯正(ボキボキする手技)を
行っていました。

しかし間接法の方がより効果が高く、
安全であることが臨床経験から分かったので、
今では間接法だけを用いて施術をしています。



間接法は筋緊張にも効く


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強い緊張で硬くなった筋肉に対しても、
間接法は絶大な効果を発揮します。

硬くなってしまった筋肉が、
どのような癖によって緊張しているのかを
見極めます。

そして緊張を生んでいる癖を見極めたら、
その緊張を高める肢位(関節の角度や位置)
を取り、硬くなった筋肉を更に縮める位置で
キープします。

硬くなった筋肉を更に縮めると、
何が起こると思いますか?

不思議と筋肉の緊張が勝手に緩むのです。



カウンターストレインと同じ考え方



カウンターストレインとは、
これ以上縮まることができないところまで筋肉を縮め、筋紡錘=マッスルスピンドル(筋肉の長さに反応する神経伝達機構)に働きかけ、中枢神経から『この筋は、これ以上収縮できないのだから、弛緩させよ』という信号をフィードバックさせることにより、筋拘縮をリリースさせるという生体バイオフィードバックを活用した手技療法。



僕が行なっている間接法は、オステオパシーのカウンターストレインと同じであると、この手技を知った時に気付きました。

つまり、カウンターストレインを真似たのではなく、
自分なりに試行錯誤して自分なりの間接法を編み出していたのです。

但し、施術に費やす時間はだいぶ違います。
圧倒的に僕の方が短いです。

カウンターストレインの場合、
患者さんに痛みの発生しない楽な肢位を取らせ、その状態で90秒キープとなっています。

しかし、
僕が行う間接法は、おおよそ10秒が目安です。

正確に言うと、
10秒もしない内に筋緊張が緩むのが伝わってくるのです。

僕は、この緩むのを支持している手で感じ取り、
徐々に元のポジションへ戻していきます。

これは関節のズレであっても、
同じく10秒ほどで変化が出ます。


誤解のないようにお伝えしておきますが、
僕の方が優れていると言いたい訳ではありません。

ここで大事なのは時間の長短ではなく、
患者さんに対して安全で効果的かということです。

その点で言えば、
カウンターストレインも僕が行なっている間接法も同じです。

患者さんに負担を掛けないという点でも、共に優れた手技であることを付け加えておきます。



間接法のまとめ


間接法の良さをまとめると、

✅身体に負担を掛けない
✅優しい力で矯正可能
✅事故のリスクがほぼゼロ
✅子どもからお年寄りまで使える
✅筋緊張、関節のズレにも有効
✅およそ10秒で効果が出る
✅その人自身の整体する力を引き出すから安全で効果が高い

どうですか?
間接法がいかに優れているかご理解頂けたと思います。

間接法は、メリットしかないと言っても過言ではありません。