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痛みの原因を見極める「足裏CTスキャン」

足裏CTスキャンとは?


僕が原因を見極める為に行っているのが、
「足裏CTスキャン」です。

この足裏CTスキャンによって、
痛みの原因となる正確な場所を知ることが出来るのです。

足裏CTスキャンを簡単に説明すると、足部を触診することによってその人の身体の中で、どこが一番悪いかを見極める為の検査です。



逆境から生まれた足裏CTスキャン


この足裏CTスキャンは、
ある逆境の中から生まれました。

それは、以前に勤めていた整骨院でのことです。

過去の怪我が身体に影響することが分かっていた僕は、患者さんに既往歴を聞いていました。


ところが、「そんな事をいちいち聞くな」と当時の副院長に制止されたのです。

これにより、患者さんに既往歴を聞くことが出来なくなってしまいました。

それでも、聞き出さずに何とかその人の問題となる場所を見極める方法は無いかとずっと模索し続けたのです。


そしてある時ふと、全身を映し出す鏡である足を診ることで、悪いところを特定出来るのでは?と閃いたのです。

話が前後してしまいますが、僕はこの足裏CTスキャンが生まれる前から、足部の歪みを正すことで全身の整体を行なっていました。

一時期は、足の歪みが身体の不調の一番の原因だと思っていた時期もあるくらいでした。

実際、足の調整にかなりの時間を掛けていました。

そんな足マニアだったことが幸いし、足で原因を突き止めようという発想が生まれたのだと思います。

そうして施術の度に、足を触診してどこに硬さが出ているのかを調べ、その硬さのある部分と身体の繋がりのある所を照らし合わせ確認し、足と身体の相関関係を研究し続けたのです。



原因の見極め方


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原因の見極め方としてまず、
仰向け、もしくうつ伏せになっている患者さんの足部を、両方同時に背屈(つま先を上げる動作)させます。
※患者さんが自分でやるのではなく、治療家が背屈させる。
※うつ伏せの場合、両膝を90°屈曲させて行う。

両足を同時に背屈させると、
どちらかの足が背屈し辛いはずです。

はっきりと差が出る場合もあれば、
微妙な差しかない場合もあります。

この時、背屈し辛い側が問題のある側になります。

右足なら右半身、左足なら左半身のどこかに悪いところがあるということです。


次に両方の足部を触診して、一番硬くなっている部分を見つけます。

当然背屈し辛い側に一番硬い部分があるはずです。
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この一番硬くなっている部分が、その人の身体で一番悪いところ、つまり痛みを生む原因となっている部分ということです。

だから、ここでしっかりと一番悪いところが何処なのかを見極めなければならないのです。

効果的な施術が出来るかどうかは、
この時点で決まります。

原因を特定出来れば、
あとはその問題のある部分に施術を行うだけです。



足裏CTスキャンのベースは足裏の反射区


足裏CTスキャンのベースにあるのは、足裏マッサージの反射区です。
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足裏の反射区図


この反射区を元に、痛みを生んでいる原因や身体の中の悪いところを特定しているのです。

原因を特定する為に必要なことは、
触診力、そして足部と身体の相関関係の知識です。

足部は一般的に知られている反射区だけでなく、
実は上半身、腕、脚、頭部、手のひらをも表しています。

つまり、足部を診ることで、

足そのものの状態
上半身の状態
腕の状態
脚の状態
頭部の状態
手のひらの状態

6ヶ所の状態を一度に診ることが出来るのです。
これは、数えきれない位の臨床を積み重ね、導き出された結論です。

ただ、6ヶ所の状態が足1ヶ所に集まっている為、
どこの状態が映し出されているのかを見極めるのが重要になります。



足部と身体の相関関係


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【足部が上半身を表す場合】
母趾末節骨→頭部
母趾基節骨→頚椎
第一中足骨、内側楔状骨→胸椎
舟状骨→腰椎
距骨、踵骨→骨盤


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【足部が腕・脚を表す場合】
リスフラン関節から踵骨までの骨が、上腕骨・大腿骨。
MP関節からリスフラン関節までの中足骨が橈骨/尺骨・脛骨/腓骨に対応。


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【足部が頭部を表す場合】
この図で言うと、右足のMP関節は右頭頂部。
右ショパール関節は右顎関節。
右踵骨は右後頭部となります。


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【足部が手のひらを表す場合】
足の骨の数は、片足で28個。
手の骨の数は、片手で27個でほぼ一緒。
指骨↔️趾骨
中手骨↔️中足骨
大菱形骨↔️内側楔状骨
小菱形骨↔️中間楔状骨 
有頭骨↔️外側楔状骨  
有鈎骨↔️立方骨
舟状骨↔️舟状骨
月状骨↔️距骨  
三角骨↔️踵骨  
※足の種指骨と手の豆状骨は、対応しているのか不明。



この様に、足部は身体の様々な場所を映し出しているのです。

正に足は全身を映し出す鏡なのです。

足を診れば、
全身を知ることが出来るのです。



足裏CTスキャンのまとめ


✅足裏CTスキャンは身体の悪いところを見極める為の検査。
✅一番硬い部分が、身体の中で一番悪いところ。
✅足裏CTスキャンのベースは、足裏の反射区。
✅足は上半身、腕、脚、頭部、手のひらも表している。
✅6ヶ所の状態が足1ヶ所に集まっている為、どこの状態が映し出されているのかを見極めるのが重要。
✅右足は右上半身・右腕・右脚・右頭部・右手。
左足は左上半身・左腕・左脚・左頭部・左手を映し出す。
✅足甲側は、伸筋側。足裏側は、屈筋側を映し出す。
✅足を診れば全身を知る事が出来る。



「足は人体の縮図」と言われますが、本当にその通りだと感じます。

足部が身体の状態を正確に映し出すことを何万件もの臨床経験で確認してきたからです。

足裏CTスキャンは僕が独自に開発したもので、誰かに教わった訳ではありません。

日本中の治療家の中で、同じように足を診て原因を特定する治療家は恐らくいないのではないだろうか。

足裏CTスキャンで痛みの原因をぴたりと当てることが出来るので、難解な症状も改善することが可能なのです。