なぜ、いつもやっていたソファーに横になり、起き上がる動作で右腰を痛めたのか?
その原因が、2回目の施術で明らかになったのです。
初回に比べれば、痛みはかなり減っていました。
改めて足を診ると、前回硬さが出ていた右踵と右足環趾MPの硬さは無くなり、右足小趾中足骨に硬さが出ていました。
右腓骨や右尺骨なども対応する所になりますが、現状から考えて可能性は低い。
右腰の痛みが少し残っているのを考えると、右鎖骨かなと思った。
確認すると、やはり右鎖骨の動きが悪く、右鎖骨下の辺りは圧痛も著明にある。
これで、間違いないと思った。
なぜなら、鎖骨の動きが悪いと、肩甲骨の動きも悪くなり、その影響で骨盤の動きも悪くなるからだ。
右鎖骨の動きを調整して、右骨盤周りの緊張が更に緩みました。
そして、僕が謎に感じていた、どうしていつもと同じ動きをしたのに今回右腰を痛めたのか?について、その男性に聞いてみました。
すると、納得の理由が明らかになったのです。
それは何かと言うと、その男性が右腰を痛めた日気温が高かったため、お風呂上がりの後、ソファーに横になりながら、エアコンと扇風機の風に直接当たり30分くらい過ごしたそうです。
お風呂上がりの血行が良くなっている所に、急激に冷たい風に晒され続けて、膨張していたはずの血管が、急激に収縮して身体が固まったものと考えられる。
その身体がガチガチに固くなっているところで、起きあがろうとしたから、右股関節がズレて右腰を痛めたのだろう。
補足すると、恐らく起き上がるまでは、右股関節はズレていないはずなので、右を下にしていたことで、先に右鎖骨の動きが悪くなっていて、連動して右の骨盤が動きづらくなっていたことで、今回の痛みに繋がったはずです。
これで、謎だった普段行っているはずの動きで右腰が痛くなった理由がはっきりとしたのです。
施術後の再検査では、痛みは完全に無くなりました。
これから暑くなると、お風呂上がりに冷えた環境で過ごすことも増えるでしょう。
しかし、急激に冷やされると、血管が収縮して身体が固くなるので、冷やし過ぎないよう注意しましょう。
冷えるというのは、やはり身体に良くないのです。