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手あて快復整体道ブログ

右顎がバキバキする50代男性。後編

前編がまだの方はこちら↓

右顎がバキバキする50代男性。前編



肝臓の緊張が、

冷えが原因でないとすると

何が原因なのか?


その答えは、

男性が休日に行なっている

テニスにありました。




改めて両足を触診すると

右足示趾と中趾の

中足骨遠位の辺りに

硬さが出ている。


位置的に右前腕にある

方形回内筋かなと思った。


右前腕を触診すると

やはり方形回内筋に

強い緊張が出ている。




方形回内筋が緊張する

理由を探っていくと、

テニススクールで

使用するテニスボールが

1ヶ月前位に総入れ替えに

なったとのこと。


このテニスボールが

今まで使用していた物より

硬いようです。


テニスボールが

硬くなったことで

腕に掛かる負担が

増したそうです。


それを聞いて

なるほどと思った。




この男性は週に1、2回

スクールで2〜3時間

テニスをしています。


テニスボールを

打ち返す度に右手首を

しっかりと固めて

打ち返さなければ

ならなくなったのです。


そんなことを

何度も繰り返すうちに

右前腕の方形回内筋が

強く緊張して

しまったのです。


想像すれば

直ぐに分かりますが、

柔らかいボールと

硬いボールでは

腕に掛かる負担が

全然違います。


これだなと思いました。




右前腕にある

方形回内筋と共に

円回内筋も緊張

していました。


臨床経験上、

回内筋が強く緊張すると

同側の血液循環が悪くなる

ことが分かっています。


この血液循環が

悪くなったことで、

大量に血液が流れ込む

肝臓に負担を掛けたのだと

考えられます。


そうであるならば、

回内筋の緊張を緩めて

血液循環を良くすれば

肝臓の緊張も緩むはず。




早速、右前腕の

方形回内筋と円回内筋を

緩めてみました。


その後、

肝臓にコンタクトすると

先ほどと比べると

指がすんなり沈んだ。


予想通り

肝臓の緊張が

緩んだのです。


次に右頬骨を

下から押し上げたが、

痛みは無くなっていた。


もちろん

右咬筋の緊張も

一緒に緩んだ。


試しに顎を

開閉してもらったところ、

滑らかで動かしやすい

とのこと。


これで朝にバキバキ

することはなくなるでしょう。




今回は途中で

軌道修正することで、

効果的な施術が

出来ました。


予想が外れることも

当然あります。


百発百中とは行きません。


大事なのは、

予想が外れた時に

どうするかです。


自分は間違っていない、

患者さんの状態が

悪いからだとするのか。


それとも

自分の見極めが

間違っていたことを

素直に認めて

軌道修正するかどうかです。


自分の誤りを素直に

認められるかどうかが

鍵となります。



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2024年10月11日
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