前編がまだの方はこちら↓
右顎が強く緊張してしまった男性。
それには、毎日行っているある習慣が影響していました。
その習慣とは、習字です。
男性は、字が綺麗になりたいという理由で、毎日の習慣として習字を取り入れています。
お手本を左側に置いて書くため、左、正面、左、正面の動きをくり返します。
この習字の時の首の動きが関係していたのです。
どういう事かと言うと、首の癖を診た時に、この左回旋の癖が出ていたのです。
左回旋する癖があるため、右顎が前に出やすいのです。
癖なので、これは無意識のうちにそうなってしまうのです。
右顎が前に出やすい中で、バーベルを肩に乗せてスクワットすると、どうなると思いますか?
食いしばった時に、右の方が強く噛み締めるのです。
試しに、少し左向きで強く噛み締めてみてください。
どうですか?
右顎の方にばかり力が入っていませんか?
これが、今回右肩の痛みに繋がったのです。
整理すると、
毎日の習慣で習字をしている
↓
首に左回旋の癖がつく
↓
その癖がある中で、バーベルを肩に乗せてスクワットした
↓
右顎で強く噛み締めた
↓
右仙腸関節が硬くなり、右股関節が詰まる
↓
右大腿四頭筋や右ハムストリングスが硬くなる
↓
右大腿直筋の張りが、右大胸筋に影響
↓
右肩が前方へ引っ張られる
↓
首を右後方へ動かすと右肩に痛みが出る
右肩の痛みの原因を辿ると、こんな感じになりました。
どうしてここまで辿ることが出来るのかと言うと、なぜ?を突き詰めるからです。
なぜ右肩が痛くなったのか?
寝違いではなさそうだが、じゃあ何が原因なのか?
そう言えば、トレーニングをやっているから、そこで痛めたのか?
同時に脚を屈曲させるスクワットで、なぜ右顎が強く緊張しているのか?
この男性だけではないが、施術中は常になぜ?を突き詰めて考えています。
そうすることで、単に症状を診るのではなく、その更に先にある根本的な発生原因を特定しています。
ここまですることで、より痛みが出にくい状態にすることが出来るのです。
整体とは、骨盤矯正してお終いのような単純なものではない。
大変奥深い世界なのです。