両足を比べると、左足の踵と左足環趾MPに硬さが出ている。
左股関節に対応する部分が硬いので、左股関節を痛めたのだろう。
身体の状態を診ると、左腰から左臀部、左大腿部に一番緊張が出ている。
前回の施術では、そのような緊張は出ていなかったので、おかしいなと思った。
この男性は、週に1、2回ジムに行ってトレーニングをしているので、あるとすればそこかなと思い、何をしたか聞いてみました。
すると、デッドリフトでの持ち上げる重量を上げたとのこと。
それを聞いてなるほどと思った。
デッドリフトとは、バーベルを床から持ち上げるトレーニングのことで、主に広背筋、脊柱起立筋、大臀筋、ハムストリングスなどが鍛えられる。
その時の影響で、左腰から左大腿部に緊張が出ているはずだ。
でも、なぜ床からバーベルを並行にしながら持ち上げるはずなのに、重心が傾くのか?
その答えは、左右の握力差にありました。
この男性の利き手は右です。
当然左よりも右の握力の方が強いです。
この左右差があることで、バーベルを持ち上げた際、傾きを生むのです。
何故かと言うと、重量を上げた分、より力が入るので、同時に持ち上げているつもりでも、より握力の強い右側が主導で持ち上げてしまうのです。
すると、バーベルが左下りに傾きます。
この状態になることで、左側により重心が掛かってしまい、左腰から左大腿部に強い緊張が出てしまったのです。
そして、この左大腿部の緊張が影響して、左膝に痛みが出たのです。
左股関節の位置が歪んでいたので、癖に合わせて緊張を緩め、正しい位置に戻しました。
では、右首の痛みは何が影響したのか?
次回の投稿でお伝えします。