この女性は、
2ヶ月前くらいに右膝を捻り
痛めたことがありました。
その後痛みが取れて、
状態は落ち着いていたので
あれ?おかしいなと感じた。
右膝裏を触診すると
近位頸腓関節に硬さが
ありました。
聞くと、右脚を捻ったりは
していないとのこと。
両足を触診して確認すると
右足第5中足骨沿いに硬さが
出ていました。
この場所は、鎖骨や腓骨
にも対応しているが、
前鋸筋の硬さが出る
場所でもある。
身に覚えがないのであれば、
寝ている時に変な寝方を
して痛めた可能性が高い。
前鋸筋に硬さが出ているなら、
恐らく肩を巻き込んだのだろう。
右足に硬さが出ているので、
右肩を巻き込んだはず。
早速確認すると、
右胸鎖関節の位置が
ズレていて、右肩を横から
押すと右肩の位置がズレる。
肩を巻き込んだ場合、
肩が挙上するように巻き込む
上肢が捻れるように巻き込む
などのパターンがある。
巻き込んだパターンに
合わせて、緩める必要が
あるため、どう巻き込んだ
かを見極めることが大事。
また、鎖骨と腓骨は
相関関係にあるため、
今回鎖骨の位置がズレた
ことで、頸腓関節に
影響が出てのだろう。
右肩の巻き込みを
調整して戻すと、
胸鎖関節や肩の位置が
戻りました。
近位頸腓関節の硬さも
緩んだので、右膝裏の
痛みはこれで落ち着いた。
やはり予想通り
右肩を巻き込んだ影響が
右頸腓関節に出て、
右膝裏の痛みに繋がっていました。
これを右膝の問題
だと捉えてしまうと、
痛みを解消することは
できません。
原因が何なのかを的確に
見極めることが重要です。